空間計測事業
空間計測事業では、三次元計測技術を多用し、サイバー空間上での測量を実現し、そのための設備として地上型レーザースキャナやUAV搭載型グリーンレーザーを導入し、主に公共インフラ整備のための測量及び、その維持・管理に取組んでいます。
測量が従来の現地計測から仮想空間上での計測に移行するなか、仮想空間上の三次元点群モデルには、現地計測と同等の品質が求められています。
一般的に構造物は、地上に固定したレーザースキャナを用いることでTSと同等の品質となり、また、地形については写真解析(SfM)を用いることで地形図が求める精度が得られ、樹木等で地表面の見えにくい部分については、UAV搭載型レーザースキャナの利用になります。
完全な現実空間の仮想空間化には、水部の計測技術も重要で、水面及び水底が計測できるUAV搭載型グリーンレーザースキャナを利用することになります。
空間情報サービスでは、地上固定型レーザースキャナを始め、写真解析による方法とUAV搭載型グリーンレーザースキャナを併用して三次元点群モデルに求められる品質を実現しています。
1.UAVグリーンレーザー三次元計測
2.UAV搭載カメラによる地形測量
3.UAV写真測量による縦横断測量
4.遊戯施設の建設に伴う三次元計測
5.文化財地上レーザ計測
6.ゴルフ場のコースレーティング計測
7.動態観測
8.インフラ点検・調査
9.ICTコンサルティング
GNSS測量機 ライカ製 GS16 | 1台 |
---|---|
トータルステーション ライカ製 TS16他 | 4台 |
デジタルレベル ソキアトプコン製 SDL50 | 1台 |
地上型レーザースキャナ ライカ製 P40 | 1台 |
UAV機(ドローン)DJI製 Matrice300RTK他 | 6機 |
UAV搭載型グリーンレーザー AMUSE ONESELF製 TDOT3 | 1台 |
UAV搭載型写真測量用カメラ DJI製 Zenmuse P1 | 1台 |
測量計算CADシステム 福井コンピュータ製 TREND-ONE | 10台 |
---|---|
測量計算CADシステム 福井コンピュータ製 Mercury-ONE | 1台 |
3D点群処理システム 福井コンピュータ製 TREND-POINT | 2台 |
写真解析3D作成ソフト Pix4D製 Pix4DmapperPro | 2台 |
地図情報入力編集システム ASロカス製 NigmasX | 5台 |
GISアプリケーション ESRI製 ArcGISPRO | 2台 |
2008年(平成20年) | 首都高5号線三次元計測 |
---|---|
2009年(平成21年) | 日暮山トンネル三次元経年変化計測 |
2010年(平成22年) | 県単災害防止委託(トンネル断面計測) |
2011年(平成23年) | トンネル性状調査 |
2012年(平成24年) | TDL「ピーターパン空の旅」三次元点群計測 |
2017年(平成29年) | 特別史跡加曽利貝塚3次元レーザー測量業務 |
2018年(平成30年) | ICT土工 鹿島川掘削工その1 三次元点群測量業務 |
2018年(平成30年) | 海岸基盤整備(復興)工事(築堤工その14) 三次元点群測量業務 (地上レーザ測量) |
2020年(令和02年) | ロールグライダー建設に伴う三次元計測業務 |
2020年(令和02年) | 県単河川維持委託(新川河川測量) UAVによる地形測量 |
2022年(令和04年) | 広域河川改修委託(長門川外UAV測量) |
2022年(令和04年) | 県単河川改良委託(都川多目的遊水地現況調査) |
2023年(令和05年) | 215街区外3次元地形測量業務委託 |
2023年(令和05年) | 丹後堰公園湿地部測量業務委託 |
デジタルツインの世界は、新たな公共インフラのシミュレーションや、デザイン等の合意形成に有利であることから、また、現場作業を仮想空間上での作業に置換えることが可能になることから、生産性向上や働き方改革が実現できます。また、仮想化の手法には、TLS(地上型レーザースキャナ)、MMS(車載型レーザースキャナ)、UAV写真解析(SfM)、UAVレーザー等の計測機器を用いて、求められる測量品質に応じた適切な計測機器により取組んでいます。更に、これまで計測が困難な水面や水底についても、UAVグリーンレーザーを利用することで、死角が無くなり、現実空間を丸ごと三次元化することが可能になりました。
国土交通省は、建設生産システム全体の生産性向上を図るためにICTを全面的に活用したICT土工を推進しています。当社は、これまで蓄積してきた三次元計測技術をもとに、i-Constructionに適応すべく、UAVを用いた写真解析技術や各種レーザー解析技術により求めた三次元点群データの利活用について取り組んでいます。ICT活用工事は、工程的に①三次元起工測量、②三次元設計データ作成、③ICT建機による施工、④三次元出来形管理等の施工管理、⑤三次元データの納品、における施工過程でICTを活用する工事とされるなかで、当社では全工程を通じてICT活用工事を支援しています。