測量・調査は、公共のインフラ整備における最上流の工程で、従来の計測方法と併せてBIM/CIMを想定した、三次元計測技術を蓄積すると共に、仮想空間上での計測を実現しています。最新の三次元計測技術を用いる例では、危険を伴う災害復旧・復興測量においてUAV搭載型の計測機を用いて現地に立ち入ることなく計測し、仮想空間上での測量を実現し、より品質の高い成果を短い工期の中で実現しています。
基準点測量は、あらゆる測量のベースとなる測量で、測量のための測量と言われています。
その品質はGNSS(GPS、GLONASS、みちびき)が出現し、更に電子基準点が全国的に配置されたことで、復元性が格段に向上し、緯度経度や平面直角座標により一旦位置が確定すると、地殻の変動等に対処しやすく、水害等により境界点等が亡失しても正確に復元することが可能になります。
路線測量は、道路の新設或いは改良等で実施する測量で、一般的に、地形測量、中心線測量、縦断測量、横断測量等の工種を実施します。
また、現実空間の仮想化が進む中で、これらの作業も徐々に仮想空間上での作業に変りつつあります。
太古の河川は、地形に沿って流れ、一雨降るたびにその形状が変るなかで、現代の河川は両岸に堤防を構築することで雨が降っても河川の形状が変わらなくなりました。
河川測量は、距離標設置測量、水準基標測量、定期縦断測量、定期横断測量、深浅測量等の工種を実施します。
また、現実空間の仮想化が進む中で、これらの作業も徐々に仮想空間上での作業に変りつつあります。
道路や、河川、公園等の施設を管理するために台帳が備え付けられ、これらの台帳は多くの場合、地理情報システムにより管理されています。
空間情報サービスは、地理情報システムの開発と併せて、これらの台帳作成技術も蓄積しています。
また、現実空間の仮想化が進む中で、これらの作業も徐々に仮想空間上での作業に変りつつあります。
埋蔵文化財発掘調査等における測量は、これまでの計測方法から、三次元計測技術を用いた測量に変りつつあります。
UAV搭載型レーザースキャナは、樹木が繁茂する地表面の形状を洗い出し、また、発掘調査による地表面の微妙な起伏の形状も表現できます。
また、構造物については地上型レーザースキャナを用いることで三次元的な高品質の構造物モデルを取得することができます。